
第1製造部の森です。
今年も七夕まつりの季節がやってきました。一宮の街は、色とりどりの笹飾りや吹き流しで彩られ、夏の風を感じさせます。近年は“コスプレの街”としても知られるようになり、浴衣に混じって個性的な衣装に身を包んだ人たちも多く見かけました。
そんなにぎやかな景色の中で、ふと目に留まったのが「奉献 七夕」と書かれた垂れ幕です。調べてみると、「奉献 七夕」は真清田神社を中心に、古くからの信仰に基づいた行事に由来するものだそうです。
かつて七夕は、収穫への感謝や、清らかな心を祈る“神さまへの捧げもの”としての意味を持っていました。布を織って差し出す「棚機つ女(たなばたつめ)」の風習から、星に願いを託す今の形に移り変わってきたのですが、この「奉献」という言葉には、そうした祈りの名残が込められているように思えます。
もし一宮を訪れる機会があれば、夏の祭りとともに、「奉献」の言葉に込められた想いにも、少し目を向けてみてはいかがでしょうか。